
在来工法の浴室は、冬場の足元のタイルの冷たさにびっくりしますよね。ひっ!と声が出てしまうことも。
在来工法の浴室は、古くなってくると隙間や古い換気口などから外気が入り込み、床下冷房のように足元が冷え、浴室内もさらに寒くなります。
また、一生懸命掃除をしても、長年使っているとタイルの目地や、パッキンなどにカビが生えて取れなくなってしまいます。床下の見えない部分でも木材が古くなり、シロアリなどが出てきてしまったりすることもあります。
そんな時、在来工法の浴室をリフォームにしたいなぁ!と思ったことはありませんか?
でも、浴室をシステムバスにするのって、一体どのくらいの金額がかかるのでしょうか?また、システムバスの本体価格の他にはどんな費用がかかるのでしょうか?
そこで今回は、在来工法の浴室からリフォームすると費用がどのくらいかかるのか分からない人のために、施工費や本体価格など、何にいくらくらいかかるのかという事のついてお伝えしたいと思います。
目次
在来工法の浴室をリフォームするときの費用ってどのくらい?
在来工法の浴室をリフォームする時の費用がどれくらいかかるのか?を理解するには、2つのポイントがあります。
それま、作業代金にあたる施工費と、システムバスの本体価格の2つです。
始めに施工費につていお伝えします。
在来工法の浴室をリフォームするときの施工費は?
まず、在来工法の浴室をリフォームときの施工費について。施工費は、実際の作業に関わる費用の事です。
在来工法の浴室のリフォームにかかる期間が長くなればそれだけ施工費もかかる傾向にあります。というのは、期間が長くなるという事は、やらないといけない作業が多いからといえます。
やらないといけない作業が多いのでその分期間がかかるということです。
ざっくり言うと、在来工法の浴室からシステムバスにリフォームする期間は長くて10日ほどで、通常は一週間前後です。
それではやらないといけない作業とは何なのか?詳しくみていきましょう。
必要な作業1 解体作業
最初に必要な作業として、在来工法の浴室を解体する工事をします。システムバスは規格が決まっているため、設置できるスペースを確保する必要があります。ここで、換気扇や配管・配線の関係で天井も解体します。
壁はシステムバスが設置できるだけの広さがあれば、解体しなくても大丈夫な事もありますが、はがれかけているタイルなどは取ってしまった方が良いです。
窓もシステムバス専用の窓枠を取り付けることになりますので、タイルの解体が必要です。
加えて、脱衣所と浴室を仕切っている壁も解体が必要となります。
床は脱衣所などとの段差をなくして、バリアフリーに施工するので取り壊す必要があります。
このような解体作業に1日かかります。
ここで費用について大事な事は、解体が難しくなればその分、在来工法の浴室をリフォームする費用が高くなるという事です。
在来工法の浴室は、システムバスからシステムバスに変えるよりも費用がかかってきます。それはシステムバスのように、同じ寸法のものを入れ替えると言うわけでは無いからです。
同じものを入れ替えるだけなら解体にかかる費用や取付にかかる費用は抑える事ができます。しかし、在来工法の浴室をリフォームするとなると、新しいサイズの浴室を作らないと行けなくなります。
ここで解体の費用があがってくるわけです。
必要な作業2 配線、配管作業
解体作業が終わると、次に電気の配線や、排水・給水の配管工事を行います。
電気や配線、配管の工事では、照明や換気扇などの配線を繋ぐため、電気配線を準備します。浴室乾燥機を付けたい場合や、換気扇のない浴室に新たに換気扇を付けたりするための配線もここで行います。
配管工事はシステムバスの配管に合う材質に変え、排水の配管や給水・給湯を接続しやすいようにしていきます。
この作業も1日ほどかかります。ここで配線・配管の費用がかかってきます。
必要な作業3 基礎工事
基礎工事では土間うちをします。システムバスはボルトなどで固定するタイプもありますが、ほとんどが床に置くタイプです。
そのため、土に埋まっているボルトなどがあると、傾いてしまったりします。しっかりとシステムバスを支えるために、コンクリートを使って土間をうちます。
土間が乾くまでに1~2日かかります。
また、木造住宅の場合、何もしないでいいると浴室の水分や湿気などにより、木が腐食してしまいます。
そこで、コンクリートをしておけば水が木材まで来ることはありません。しかし、古くなったコンクリートは割れてしまったり、もろくなってしまったりして、木材まで浸水していることがあります。
そうすると、腐食した木材にシロアリが寄ってきて、大変なことになってしまいます。そういった場合はこの部分も基礎工事しなおします。
在来工法の浴室をリフォームする時の費用として、この基礎工事にも費用がかかってくるわけです。
必要な作業4 システムバスの搬入と設置
次にシステムバスの搬入と設置です。基本的に搬入と設置は、リフォーム会社の職人さんが行います。
場合によって、メーカーの専門家が施工することがあります。この場合代理店が依頼する場合とリフォーム会社が直接依頼している場合とがあります。その時に、仲介料などの額により施工費に差額が出ることがあります。
当然のことながら、在来工法の浴室をリフォームする場合、システムバスを設置する費用がかかります。
必要な作業5 ドア・窓周りの工事
次に、ドア・窓周りの工事です、ここではまず、解体した壁などを補修していきます。その後、壁や床、天井などの内装も仕上げていきます。
この作業にも1日かかり、費用がかかります。
必要な作業6 点検引き渡し
最後に点検をして、引き渡しとなります。※これには費用はかかりません
施工費のトータルはおよそどれくらい?
施工費のトータルは、施工業者によっても異なりますが、おおよそ50万円前後です。
システムバス本体の価格はどのくらい?
ここまでに、在来工法の浴室をリフォームするときにかかる費用で、施工費についてお伝えしました。
つぎは、もう一つの費用、本体価格についてです。
システムバスにかかる本体の費用は、各メーカーによって主力の商品があり、その中で2~3種類にランク分けされています。
そのランクにより、機能や材質が異なっていたり、標準装備されているものが変わってきます。またオプションなどの選択肢もランクが高い方がより充実しています。
大手メーカーでは、lixil(リクシル)やtoto(トートー)、Panasonic(パナソニック)等があります。
各メーカーによってコンセプトに違いがありますが、ほとんどのメーカーで重視しているのは、床のあたたかさや、床・排水口・浴槽・カウンターなどの清掃性の高さ、またシャワーや浴室乾燥機、ミストなどのオプションに加え、節水などの省エネです。
価格帯は総合して、およそ30万円~100万円が相場ですが、ランクの高いものやオプションによって倍くらいの価格になることもあります。
どんなメーカーがどのようなシステムバスを出しているのか?この記事が参考になります。
↓
システムバスのおすすめは?4つの人気のバスルームをご紹介
まとめ
いかがだったでしょうか?
在来工法の浴室をリフォームにするときにかかる費用についてお伝えしました。
施工費はおよそ50万円、システムバス本体の価格はおよそ30万円~100万円。
つまり、合わせておよそ80万円~150万円ほどになります。
ここにシステムバスのランクや種類、オプションの有無により費用が変わってきます。
在来工法の浴室をリフォームするときの費用が分からない場合、まず、施工の工程とそれぞれの工程にかかる費用を確認しましょう。
そして次に、システムバスの本体の種類やランク、またそれぞれの価格について知る事が大切です。
特に、在来工法の浴室をリフォームするときは、施工費が重要が重要なポイントです。
なぜなら、ほとんど1から浴室をつくらないといけない状態と同じだからです。そんな中、安く仕上げようと施工費を安くすると、やらないといけない作業を省いたりする業者さんも残念ながらおられます。
また、無理やりシステムバスを詰め込んで、家の耐震性が損なわれるような内容の工事を行う業者さんも残念がらおられます。
費用を抑えたい気持ちはわかりますが、施工費をケチるのはお勧めできません。何にどれくらいかかっていて、その工事がどうして必要なのか?曖昧な答えではなく、きっちりと筋道がたっている答えを返してくれる業者さんに依頼する事が大切です。
在来工法の浴室をシステムバスにしたい方は、是非今回の記事を参考にしてみて下さいね。