
お風呂のお湯が冷めるという悩みをもっている人は多いかと思います。
体を洗ったり、ちょっとテレビをみてから入ろうと思ったり、早いお宅だと10分から15分放置しているだけで冷めてしまうなんていう事もあるようです。
今回はそんなお悩みを解決する方法を、リフォーム業者の視点からお伝えします。
お風呂のお湯が冷めないグッズの効果は?
お風呂のお湯が冷めないために今では、様々なグッズが販売されています。例えば、湯たんぽの浴槽に入れるタイプや、お湯に浮かべて熱を逃がさないようにするシートなど。こういったものが販売されていますね。
湯たんぽの場合だと、電子レンジでチンしてお湯につけるだけで、随分と保温効果があります。バスパという商品で、ホームセンターなどに売っているので、手軽に入手する事が可能です。近くにホームセンターがある人なら、今日からもうお風呂のお湯が冷めるという悩みから解放されますのでおすすめです。
ただご注意頂きたいのは、これ1つでもある程度保温は聞きますが、やはり初めに暖かい温度(41度~43度ほど)に設定しておくことと、お風呂にきちんとフタをしておくことが大切です。
あとは、相乗効果として、保温シート(アルミタイプのシート)をお風呂の湯船に浮かべる事で、お風呂の保温力を上げる事ができます。
ただし、これらはあくまでグッズです。例えば、電気ケトルを思い浮かべて頂くと分かりやすいのです。電気ケトルは、素早くお湯を沸かすことができますが、すぐに冷めてしまいます。また温めればいい話ですが、再び温めてもまたすぐに冷めてしまいます。
この理由は簡単で、そもそも容器が保温できるものではないからです。
お風呂も一緒で、30年や20年前のお風呂だと、浴槽そのものが保温できる浴槽ではないので、すぐに冷めてしまうわけです。すぐ冷めてしまうお風呂はだいたいステンレスでできています。なので、すぐに冷たくなってしまうわけです。
また、浴室自体が寒いと、その影響を受けて寒くなってしまいます。その原因は、窓です。浴室は窓が一番薄いので、窓から寒さが伝わりやすいのです。小窓ならまだしも、大きな窓だと当然外の寒さも伝わりやすくなります。
また、隙間風やサッシに冷気が伝わり、浴室内も寒くなってしまうというわけです。浴室内が寒くなるので、当然浴槽の温度も下がりやすくなります。
お風呂のお湯を冷めにくくする方法とは?
グッズはあくまでグッズです。根本的な改善がなされない限りは当然すぐに冷めてしまうわけです。
その根本的な原因が何かと言うと、浴槽が保温できていなかったり、浴室がすぐに寒くなってしまう状態になっているという事です。
これを改善することで、グッズの効果も格段と上がってきます。正直グッズなんて必要ない状態になるでしょう。
どうすれば良いかと言うと、お風呂の浴槽には、サーモバスと言うのタイプのものが近年登場しています。これはどのようなタイプの浴槽かと言うと、簡単に言うと魔法瓶のように、お風呂のお湯を冷めにくくするというものです。
例えば、ご主人さんの帰りが遅い場合、奥さんがお風呂に入る時間と旦那さんがお風呂に入る時間がズレますよね。そんな時でも、保温性能が高いので、旦那さんに気を使わずにお風呂に入る事ができます。
また、浴槽だけでなく、浴槽のフタも色々ありますが、断熱材の入っている保温蓋などもあります。これでお風呂のお湯が冷めるという心配もなくなっていきます。
さらに、お風呂のお湯だけなく、壁に断熱材を入れる事によって、体を洗っている最中でも寒くならずに済むと言う方法もあります。
また、一番の問題の窓に関しては、ペアガラス(2枚で1組の複層ガラス)にする事で、断熱効果が期待できます。
実際に、寒いお風呂が暖かくなった事例を知りたい方はこちらの記事が参考になります。
↓
【実例】リクシルの浴室は、実際にどれほど快適にすごせるのか?
まとめ
すでにシステムバスにリフォームされている方なら、グッズだけで問題ないでしょう。
築30年~20年前のお風呂に入られているご家庭だと、グッズだけでは効き目が薄いと感じられるでしょう。その場合は、浴槽と浴室に問題があるので、これらを変える事によって、快適なお風呂ライフが楽しめます。詳しくは、在来工法の浴室をリフォームをして、システムバスに変える3つのメリットとは?の中で解説しているのでご一読ください。