新築の外構で最低限やっておきたい3つの工事

新築の外構

新築を建てると、外構も夢が膨らみますよね。ウッドデッキや、芝生や花壇など。せっかく新築を買ったんだから外構も素敵な状態にしたいと思うのも無理のないことでしょう。

ですが、反面お家にお金をかけてしまったので、いざ外構の話になった時には、費用が掛かりすぎてしまったと言う人をよく見かけます。

今回は、新築の外構工事はどれくらいの費用がかかるのか?予算以内でどこまでできるのか?最低限必要な工事は何なのか?について、弊社にご依頼頂いたO様の事例と共にお話致します。

ビフォー

O様邸新築の外構工事ビフォー

アフター

O様邸新築の外構工事アフター

O様が抱えられていた新築の外構のお悩みと問題点

新築を建てて外構工事をしたいけど、初めてなので一体どれくらいの費用が掛かるのかわからない

ウッドデッキやカーポートなど作りたいが、費用が足りるかどうか心配

予算内で収めるにはどこを優先すればよいのか分からない

新築を建てられた時に、建築業者さんに対して嫌な思いをされてい

新築の外構の費用に対する処方箋

株式会社 linker 吉仲

こんにちは。株式会社 linkerの代表の吉仲正実です。今回は新築の外構を予算内に収めるために、必要最低限やっておきたい3つの工事について、O様の事例を通してお話させて頂きます。

O様からのご依頼は「新築を建てたので、車用に土間を打ちたいのと、カーポートも建てたい。他にも、ウッドデッキなどを作りたいと思っているんだけど、費用がどれくらいかかるのか?予算内に収めるにはどこから優先すればよいのでしょうか?」というご相談を受けました。

新築の外構工事をするとなると、多くの人はご経験がないものですから、一体どれくらいの費用がかかるのか?と思われる方が多いです。O様もそのうちのお一人でした。

新築の外構の費用は、よくあるのが、「建築費用の10%を外構にあてましょう」とか、敷地面積×1万円などとよくいわれます。

例えば4000万円のお家を買うとなると、建築費4000万×10%で400万円の外構工事の費用が必要になってくるということですね。

新築の外構でデザインを重要視したいという方はこちらの記事が参考になります。

【施工例有】新築の失敗しない外構のデザイン3つのポイント

しかし、新築の外構は、お家の話がまとまってから考え始める人が大半です。つまり、お家に費用がかかってしまって、外構を作る為の予算が残っていないなんて事もよくある話です。そんな時に、400万円という高額では新築の場合、外構工事ができないなんて人もよくおられます。

ですが、ご安心ください。必ずしも400万円の費用をかけて新築の外構をしないといけないという事はありません。そもそも、建築費用×10%に根拠はありません。

新築の外構工事は、どこに何を作るか?どれくらい作るか?どんな材料で作るか?などで費用が変わってきます。なので一概にこの費用でできるとは言いにくいものです。

そこで、分かりやすくするために、目安として建築費用×10%と言われているわけです。知らない間に誰かが言い出した、業界の慣習としての目安でしかないわけです。

ですから、建築費用×10%を使うなんて考えなくても新築の外構工事は行えます。

また、新築の外構工事はお家と違って、今回はここまで、予算が溜まったらここをしましょう。と言うように、工事する箇所を区切る事ができます。そう考えると、無理して建築費用×10%を払って工事をする必要はないわけです。

それはわかったけど、じゃあいったいどれくらいの予算を組めば良いのか?という話ですよね。

その答えは、デザインを良くして、オシャレにしたい場合は、300万円から400万円ほどの費用と見ておけば、オシャレな新築の外構が作れます。

奥様の家事が楽になるようにウッドデッキやテラスを作りたいとか、お子様とプール遊びや砂場遊びをするので、家庭菜園や花壇を作ったり、車を大事にしているのでカーポート、土間コンを打ったり、目隠しフェンスを作ったりするのであれば、200万円~250万円ほどの費用をみておけばよいでしょう。

アプローチや門柱、門灯、家の周囲のフェンスなど必要最低限あれば良いという人は、150万円ほどの費用と見ておけば工事をする事が可能です。

簡単に言うと、
松:デザインにこだわってオシャレにしたい人→300万円~400万円の費用
竹:子供と遊ぶことや、奥さんの家事を楽にしたい人→250万円の費用
梅:必要なものだけで良い人→150万円の費用
と考えればよいです。

また、業者選びのポイントとして、基本的にハウスメーカーの営業マンは家の事しかわかりません。新築の外構でトラブルが発生する原因は、営業マンが外構工事について全く分かっていないということです。

お家の営業マンは、家の中の事はプロでも、外構の事は全く分からないのです。なので、住宅の営業マンに、新築の場合外構はいくらするのですか?といっても、安ければ契約してくれるだろうと思って「だいたい費用は150万円くらいですかね」と言われます。

先ほどもお伝えしたように、150万円の費用で出来る事は最低限必要なことです。なので、150万円を基準に考えると、「あれ、思ったより安っぽいな…もっとこんな事したかったな…」というようになってきます。

営業マンが言う、150万円という金額に惑わされずに、何がどれだけ含まれていて150万円なのか?きちんと確認するようにしましょう。

ちなみに、よく費用を安くするために値切ろうとする方がいますが、正直言って値切らない方がよいです。

こういった外構・エクステリア・庭工事は、冷蔵庫やテレビなどの家電と違って、契約後に100%職人さんの腕一つで作られていきます。費用を値切るという事は、職人さんの腕を過小評価するのと同じ事です。それが職人さんに伝わって、プライドを傷つけてしまい、本気を出してもらえなくなってしまいます。職人さんも人なわけです。

また、業者としては費用が下がった分、下がった金額を何かで埋め合わせなければならなくなります。例えば、工期を短くしないといけなくなってしまうなど。そうなると、仕上がりが雑になってしまって、「思っていたのと違う」ということになりかねません。

なので、業者さんが好意で値切ってくれるならまだしも、家電量販店で値切るように「あそこは●●万円だけど、お宅はもっと安くならんの?」なんていう、業者さんをバカにするような値切り方をするのはやめておきましょう。

次に、予算内で収めるために最低限やっておきたい、新築の外構の優先順位についてお伝えします。

新築の外構を予算内で収めるために最低限やっておきたい、工事の優先順位

優先順位1 防犯対策

新築のお家は、O様のお家と同様、外構がまだ何も揃っていません。そんな時にまず念頭に置いて考えて頂きたい事が防犯についてです。

あれ?アプローチとか、ガレージじゃないの?と思われたかもしれませんね。私が新築の外構工事を行う上で最も重視して頂きたい事が防犯です。

というのは、弊社は愛知県の豊橋にある会社ですが、豊橋市の場合、ちょっと田舎の方に外れると、周りが何もないというお家が多いからです。そんな時に防犯の事を考えずに新築の外構を作ると、泥棒の格好の餌食になってしまいます。

例えばO様邸では、下記のようにお家の横が法面になっていて簡単に入ってしまわれる状態でした。
お家の横が法面

また、この法面の状態のデメリットとして、雨が降ると土が溝に流れ出て行ってしまい掃除が大変になってしまいます。隣近所の方からも冷ややかな目で見られれかねません。

また、法面にすると、坂の状態になるのでこれ以上土地が有効活用できなくなってしまいます。そこで平らにする事で、使用できる土地が広がり有効活用できるようになります。例えば、物置を置いたり、花壇を作ったり家庭菜園ができるようになったり、自転車を置いたり、子供を目の届く範囲で遊ばせる事ができたり等をする事が可能です。

ブロックを積んでフェンスを立てる

上記の写真のように、ブロックを積んでフェンスを立てる事で防犯に繋がります。また法面ではなく平らな土地になるので、土地を有効活用できるようになりました。

優先順位2 アプローチ

優先順位の2番目は、アプローチです。当然のことながら、新築で外構を作る場合、アプローチを作るのはとても大事です。というのは出入りするときに、土の状態のままだと靴が泥だらけになってしまうからです。

雨が降る度に玄関が泥だらけになる

雨が降るとさらに靴が汚れたり、泥が跳ねてズボンやスカートが台無しになってしまいます。それだけでなく、せっかく立てた新築なのに、雨が降る度に玄関が泥だらけになってしまうからです。

そうなると掃除するが大変な状態になってしまいます。またインターホンやポストがないと非常に不便です。そんなことからアプローチを作る事はとても大事です。

アプローチを乱貼りに

O様邸の場合、お家の外壁の色とマッチした乱貼りにしました。また、予算内で出来る範囲だったことから、アプローチの周囲は後でカスタマイズできるように、必要最低限の範囲のみ乱貼りにしました。

お友達が来られた時に、少しでも華やかになって、「まぁ~~!!良いお家に住んでるね~!」と言われるように玄関の手前に花壇をつくりました。

アプローチにシンボルツリーとして、大きな植木を植える事もできますが、管理がとても大変になります。放っておくとどんどん大きくなってしまって、手が付けられなくなったなんていうご相談もよく聞きます。

なので、植木の管理に手間をかける事無くアプローチを華やかにしたい場合は、玄関先に小さめの花壇を取り入れる事で、手間なく華やかな玄関になります。

優先順位3 雑草対策

優先順位の3つ目は雑草対策です。

これはなぜ優先順位の3つ目かと言うと、雑草対策は一戸建に住まわれている方の一番の強敵になるからです。

いままで、アパートやハイツに住まわれていた場合、草は生えてきませんでしたよね。草引きなんてする必要がなかったわけです。そこで夢のマイホームを手に入れて、いざ住んでみると最も大変なのがこの草取りなわけです。

ただ草を引けば良い様に思われますが、これが非常に大変な作業です。大抵のお家は、休みの日に半日使って草取りをしても、全部取りきれません。

長時間かがんで作業するので腰がとても痛くなります。腰痛持ちの方なら、非常に苦しい作業となるわけです。また、草取りをしたからと言って、何かもらえるわけではありません。貴重な休みが草引きに奪われてしまうわけです。

お買い物や、おでかけや、お子様と遊ぶ時間や、趣味の時間などがすべて草引きで奪われてしまうわけです。しかも放っておくと、草はどんどん生え茂り、やがてジャングルになり、「人が住んでるの?」と思われるくらい、陰鬱なお家になってしまいます。

また、ようやく草引きが終わったかと思いきや、夏場は翌週になると、すぐに生え茂ってきます。それが、住んでいる限りずっと続くわけです。

年間およそ120日の休日があるとしましょう。雑草が生えてくるのは、種類にもよりますが春・夏・秋と、冬以外はたいていの雑草は生えてきます。

何が言いたいかと言うと、休日の3/4は草引きをしないといけないという事です。3/4とまではいかなくても、半分の60日は草引きをしないといけないわけです。

もちろん放置する事もできます。しかし、ご夫婦共に「いつ草引きをしてくれるの!?」としびれを切らし、夫婦喧嘩の原因にもなってしまいます。

そこで雑草対策です。

防草シートに砂利

この写真のように、防草シートと砂利をいれるだけで、草引きから解放されます。O様のお家では面積が広いこともあり雑草対策をする事はとてもポイントでした。

こうする事で、休日に貴重な時間を取って草取りをしなくて済みます。腰を痛める事もないので、腰痛を悪化させません。また、奥様のご負担の軽減につながりますので、ご家族仲良くお買い物を楽しみに行くことができます。

雑草対策についてもっと詳しく知りたい場合はこちらが参考になります。

【実例】お庭に防草シートを敷いて草むしりを不要にする方法

砂利敷き

まとめ

今回は、新築の外構を予算内に収める、必要最低限やっておきたい3つの工事についてお話しました。

予算は150万円あれば十分です。そのなかで今必要な事、後でもできる事を決めて工事をすれば、やがて理想の状態を手に入れる事ができます。

私のお勧めは、まずは防犯、次にアプローチ、次に雑草対策です。

あれ?ガレージは?土間は?と思われたかもしれませんね。予算が足りるのであれば、もちろん土間・ガレージ・カーポートなども行えばよいでしょう。

しかし、予算が足りないようであれば後で工事する事も可能です。今回のO様の場合、土地が坂の上にあるわけでもなく、フラットな状態なので、土間をうたなくても車の出し入れは難なく行える状態でした。なので、土間はまた次の機会になったわけです。

もちろん、お車を大切にされていたり、土間をどうしても打ちたいと言った場合打つこともでます。結局のところ、よ~~く業者さんと相談して、何をどうすべきかをきっちり決めて行くことが大切です。

「で、何がしたいんですか?」とだけ聞いてきて、言った事しかやってくれない業者さんには注意しましょう。生活しにくい状態になってしまうので。

今回の記事を参考にして頂き、きちんと相談に乗ってくれる業者さんを探して下さいね。

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