長年住んでいると、キッチンにものが溢れかえってとても使いにくくなりますよね。さらに、そもそもキッチンが狭いとよりお料理をするのも億劫になってしまうことでしょう。
そこで、今回は弊社で実際に工事を行ったT様の事例を元に、「狭いキッチンをリフォームして、広くて使いやすくする方法」についてお伝え致します。
T様は、「ずっとキッチンが狭いと思っていて、我慢して使っていたけど、もう限界がきて」と仰っていました。
そのキッチンがどのように変身したかというと。。。
ビフォー

アフター

目次
T様が抱えられていたI型キッチンのお悩みと問題点
キッチンが狭く、作業台を増やすスペースもなかったので困っていた
キッチンの上に調味料や洗剤、料理器具や食洗機など物が溢れかえっているので、スッキリさせたい。
キッチンの収納が、開き戸だったので、一度かがんでからでないと、調理道具などが出せなかった。
瞬間湯沸かし器などが邪魔でしかたないと感じていた
食洗機が大きくて、調理スペースが随分と取られてしまい、お料理をしにくい状態だった。
娘さんがお孫さんを連れて帰って来たときに、調理スペースが取れずに、大勢の料理を作るのが大変だった。
このI型キッチンに対する処方箋

こんにちは。株式会社 linkerの代表の吉仲正実です。今回はキッチンが狭くて作業台を置くスペースもとれずにいたT様のお話です。
T様はとてもきれい好きで、整理整頓をきっちり行いたいという方でした。
以前、先代のお爺様お婆様と一緒に住まわれていたそうです。お婆様の世代から使われていたキッチンで、綺麗な状態で整理整頓もされていたものの、キッチンの上に調理器具や調味料など、物が溢れかえっている状態でした。
キッチンのお悩みで多いのが、まな板を置く場所が困るというパターンです。そんな時はこちらをご覧ください。
↓
キッチンにまな板が置けない時の3つの対策法
今回、世代交代でご夫婦二人に慣れた事もあり、「狭くてお料理がとてもしにくい」という事と、「出窓に鍋やフライパンなどを置くのはもういやだ」という事で、ご相談頂きました。
T様には、二人の娘さんがおられます。お二人ともご結婚されて、家を出られたのですが、行事ごとなどで、お孫さんをつれてよく、帰ってこられるそうです。
そんな時に、大勢のお料理を作るとなると、包丁を使うスペースや、盛り付けしたものを置いておく所等が取れずに、とても困ってしまうという状態でした。
この作業台を置くスペースのない、狭いキッチンの問題をどうやって改善したのか?
解決ポイント1 断捨離をしてキッチンの上に不要な物を置かずにスッキリ綺麗に
T様のお悩みは、キッチンの上に物が溢れかえっていたので、なんとかスッキリ綺麗にしたいということでした。

綺麗好きで、整理整頓をきっちりしておきたいという奥様にとって、出窓の部分に、お鍋やフライパンがあるのは、気になって仕方がない状況でした。
また、食洗機がキッチンの上にあり、非常にペースを取っていたので、包丁を使うスペースや、できたお料理を置いておくスペースが取れずにいました。

まずは、断捨離を行い、食器などを減らすことで、無駄なものを置かずに済むようにされました。そして、邪魔だった食洗機も処分しは、新しい食洗機はシステムキッチンに内臓されてあるものになりました。
これで、調理スペースや、できたお料理をちょっと置いておくスペースができました。

また、収納スペースもキッチンの上の天棚を、以前のものより15㎝ほど下げる事によって、キッチンの上に物を置いておく必要がなくなりました。
また、天窓が低くなることによって、以前のものより奥様でも手が届きやすく空けやすくなりました。
解決ポイント2 水切りトレーで調理スペースがさらに広がりました。
シンクが以前のものよりも奥行きがあり、おおきくなりました。大人数になった時でも、洗い物もしやすくなりました。
今回のタイプは、まな板を置いて置く場所と、スポンジを置いて置く場所が標準でついています。まな板を洗い終わった後でも、シンクの上に立てかけておけるので、みずが滴りおちてきても気にしなくて済みます。
蛇口の前にある、「水切りトレー」は、洗ったものをそのまま置いておけます。よく水きりカゴといって、洗った食器をカゴに入れて水を切るものがあります。ホームセンターなどでうっているやつですね。
あれを、置くのはよいかもしれませんが、置きっぱなしになるので随分とスペースが取られてしまいます。せっかく広くなったのに、水きりカゴでスペースを取ってしまうと元も子もなくなります。
T様のキッチンでは、食洗機が内臓されてあるので、食洗機に入れたあと、水切りトレーに少しおいておくだけで、食器を素早く戸棚に直しておくことができます。
なので、キッチンに上に無駄なものを置いておかずにすみます。さらに、水切りトレーは調理スペースを広げる役割も果たしてくれるので、ちょっと物を置いておくスペースもできますし、娘んさんとお二人で楽しくお料理をする事も可能となりました。
もっとキッチンの使い勝手をよくしたいという方はこちらの記事を参考にしてください。
↓
狭いキッチンでも工夫して、作業台を広く使うための3つのポイント
解決ポイント3 腰を痛めずに物を取り出しやすく

以前のタイプのキッチンは、開き戸だったので、何か物を取り出そうとした時に、一回一回しゃがまないといけない状態でした。腰に負担がかかるので、奥様にとって非常に使いづらいものでした。

そこで、スライドストッカーと言って、引出しになる事で、物の出し入れがとても楽になります。これで、腰に負担をかけずに包丁や、菜箸、フライパンんやお鍋などを取り出しやすくなります。
他にも、こんな風にキッチンの使いやすさを変える事ができます。
↓
【実例】使いやすいキッチンに変える為の4つのポイント
解決ポイント4 換気扇のお掃除が劇的に楽になりました
年末の大掃除で頭を悩ますものの一つが、換気扇のお掃除ですよね。換気扇の油汚れはなかなかしつこくてとれません。そもそも、羽タイプの換気扇をつけておられる方が非常に多いのではなないでしょうか?
羽タイプの換気扇だと、羽の付け根や、その形状からスポンジやブラシを使っても洗いにくい所が出てきます。
そこで、今回T様のおうちでは、こんな換気扇にされました。

こちらの換気扇は、吸い込む力が強いので、お料地中にでる煙をよく吸い込んでくれます。お部屋に臭いが籠りにくくなり、水蒸気も吸い込んでくれるので結露になりにくくなります。油も吸い込んでくれるので、キッチン周りを綺麗にしておくことができます。
吸い込みが強いので、当然油汚れなどの付着もあります。ですが、真ん中の整流板(せいりゅうばん)と言うものがあり、これが簡単に取り外しをする事ができます。取り外すと、平らな板なので、洗うときも非常にあらいやすくなります。

またT様のお家では、ガスコンロにしました。このコンロを付けると、換気扇が自動で動き出すので、換気扇のスイッチを入れ忘れたりすることもなく、スイッチを入れる面倒もなくなります。
今回、T様のご主人が消防士さんだったのでIHにしたいというお話もありましたが、調理器具を変えないといけないというのと、ご主人さんが御魚が好きで、IHだと味が少し落ちてしまいます。やはり、焼き物をする場合、電気よりも、火の方が良い味がでるのです。
奥様も、お料理をよくされて、こだわられる方なので今回は、IHではなくガスコンロになりました。
奥様のご希望だったのですがコンロの色は白になりました。なぜ白なのかというと、汚れが目立つからです。汚れが目立つのになぜそうしたか?それは、汚れをすぐにふき取りたくなるようにするためにです。
アフターフォローでお伺いした時も、ずっと綺麗な状態を維持されているので、T様のキッチンもとても喜んでいることでしょう。