今回ご紹介するのは新城市にお住まいのキッチンが古くなり寒くて暗く、収納力も少ないという事で悩まれたいたI様です。
I様は、食事の際に居間まで食事を運ぶのが大変という事でした。また、古い型のキッチンにダイニングテーブルを置き、食事をされていました。
しかし、「古いキッチンは寒くて暗いので食事をするのにはちょっと…」と悩まれていました。さらに、古い型の開き戸のキッチンは収納力が低く、食洗機や湯沸し器などもむき出しになっているので、「キッチン全体がごちゃごちゃしてしまう…」と仰っていました。
そのキッチンがどのように変身したかというと。。。
ビフォー
アフター
目次
I様が抱えられていたお悩みと問題点
キッチンで食事をしたいが、冬になると寒くて暗い
キッチン周りに食洗機や湯沸し器がむき出しになっているのですっきりさせたい
キッチンの収納力がない
床が傾いていることを知らなかった
このお家の問題に対する処方箋

こんにちは。株式会社 linkerの代表の吉仲正実です。今回は、キッチンが寒くて暗く、食洗機や湯沸し器がむき出しの状態で、収納力の低い開き扉のキッチンに悩んでいたI様のお話です。
ご相談頂く前に、I様は「キッチンで食事をしたいけど、寒くて暗い」ということで悩まれていました。
このままでは、キッチンで食事が快適にできない状態が続いてしまうので何とかならいものかと、弊社にご相談頂きました。
現地調査に行って、I様のご相談を伺い、実際に工事個所を見てみると、キッチンは元々土間の台所だったため、床から天井までの高さが低い状態でした。また、床や天井には断熱材が入っていないこともあり、冬場は特に足元から冷えるほど寒いといった状況でした。
食洗機や湯沸し器もむき出しのままで、キッチン周辺のスペースもあまりなく、物の置き場所に困っておられました。
それ以外にも、床の測量をした時に分かったのですが、床は不陸といって、不揃いで平らではない状態でした。
具体的には、床が「へ」の字ように曲がってしまっていて、レーザーレベルという測量機で調べてみると、端と端のの高さが3センチほどずれている状態でした。つまり、斜面になっていたのです。
このままだと、寒さと暗さで快適にキッチンで食事がとれないといった状態が続き、古いキッチンの扉式のドアは収納力も低くキッチン周りもごちゃごちゃした印象のままになってしまいます。
床も水平ではないため、椅子に座った時にがたついたり、三半規管が敏感な人は立っているとおかしな感覚に感じてしまうこともあり得ます。
そうならないために、I様には、収納力の高い引き出し式のキッチンをご提案し、よく揚げ物などの調理をされるという事と、お風呂もガスであることを考慮して、IHではなくガスコンロをお勧めしました。
床はできるだけ水平にし、三重構造にすることで寒さ問題もクリアできるようにしました。さらに、天井にも断熱材を入れ、気密性が高まるという事をお伝えさせて頂きました。
この問題をどうやって改善したのか?
解決ポイント1 寒くて使いづらいキッチンで快適に調理と食事ができるようになる工事
I様の一番のお悩みは、キッチンが寒くて快適に食事ができないということでした。
この状態では、寒さを我慢しながらキッチンでの食事や調理をしなくてはならず、快適に食事をすることができなくなっていました。
原因としては、床構造の一部である、床板を張るための下地となる根太材というものが、断熱材がない状態で張られていました。その為、床下から風が入り込み足元から冷えてしまうといった状況でした。
すべて床を剥がしてやり直すとコストがかかってしまいます。そこで、床は壊さずに残して、既存の床の上に下地を組んでからべニアを張って、その上にフローリングを張るという、三重構造の床にしました。
天井は“ジプトーン(化粧石膏ボード)”という薄いタイプの物が使われていたのですが、今回は厚みのある“プラスターボード(石膏ボード)”を使用し、さらに“グラスウール”という断熱材を入れて、気密性を高めることで冷気がこないようにしました。


元々あった食器棚が幅をとって狭くなっており、ダイニングテーブルも一人か二人が食べるのが限界でした。食器棚や不要な食器を処分していただき、新しいキッチンの引き出しの中に収納できるようにしたことで、六人掛けの大きなダイニングテーブルも設置することができました。
解決ポイント2 ホーローのキッチンにして掃除が楽に
新しいキッチンは“リクシル”をお考えになられていましたが、ご家族で材質などについてご相談頂き、”タカラ“のホーローに決定いたしました。
ホーローのメリットは防火、衝撃に強い、汚れがサッとふき取れるところです。出窓の下の部分には物を置くことが多いので、何度も乗せたりこすれたりしてもホーローなら傷がつきにくく、熱いものも直接置くこともできるのでお勧めしました。

キッチンの窓周りの壁や引き出し部分などにもホーローを使用しています。
また、レンジフードはダクトをつけるために、ある程度の高さが限定されてしまいます。元々土間だったキッチンは床から天井までの高さが低く、通常通りにレンジフードを取り付けると、奥様の頭がレンジフードの角にぶつかってしまうといった状況でした。
そこで、レンジフード部分を薄型にして、箱形の上の部分は高さ加工できるタイプにし、最大限に引き上げることにより、頭がぶつからないようにしました。


こうする事で収納力のあるすっきりとしたキッチンを設置し、暖かで快適なキッチンで調理や食事ができるようになりました。
解決ポイント3 傾いてしまっている床を水平にする工事
I様は他にも、現地調査中に発覚した“床の傾き”という問題も抱えられていました。
現地調査の段階では、床が曲がってしまっていて、平らではない状態でした。レーザーレベルという機械でどのくらい床にゆがみがあるのか調べてみると、高さが3センチほどずれている状態でした。
この状態では、椅子がガタついてしまったり、三半規管が敏感な人は違和感を感じたりしてしまいます。
I様の場合は、長年傾いた状態の床で生活をされていたので、その状況に慣れてしまい、傾きに気付かれておられなかったのです。
そこで、床の傾きを調整して、平行にすることで解決しました。
既設の床に下地を打ち、平行になるように全ての調整を行いました。さらにその上にベニヤとフローリングを張りました。
それによって曲がってしまい平らではなかった床が、平行になりました。

こうする事で椅子のガタつきもなくなり、来客の際にも安心して過ごして頂けるようになりました。
解決ポイント4 暗かったキッチンを明るくする工事
I様は他にも、キッチンが暗いという問題も抱えられていました。
この状態では、蛍光灯がひとつ設置されているだけで、西側には窓もなく、とても暗い中で食事をしなくてはならない状況でした。
そこで、電気の種類を変え、窓がなく暗かった西側にも照明器具を設置することで解決しました。
元々、9畳ほどのキッチンに蛍光灯がひとつ設置されていて、窓のない西側が特に暗いといった状況でしたので、まずは電気の種類を蛍光灯からLEDに変更しました。
新しい照明は、三段階に色を変えたり、明るさも12段階に調整することもできます。メインとなるLEDは6畳用の物を設置し、少し離れた西側の所には、4.5畳用のシーリングライトを設置しました。
これにより、暗い場合は両方つけて、必要ない時には片側だけつけられるようになりました。

ここうする事で大きな六人掛けのダイニングテーブルでも、家族みんなが明るいところで食事ができるようになりました。